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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻6号

1993年06月発行

文献概要

ミニシンポジウム ぶどう膜炎の疫学

2 東大病院眼科の内因性ぶどう膜炎の臨床統計

著者: 今野泰宏1 沼賀二郎1 藤野雄次郎1 上甲覚1 増田寛次郎1

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1243 - P.1247

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 最近3年間の東大眼科初診患者における内因性ぶどう膜炎患者の統計を調べ,当科の過去の調査と比較検討した。ベーチェット病,サルコイドーシス,フォークト—小柳—原田病が引き続き上位3つを占めていた。ベーチェット病の頻度が一番高かったが,過去の調査と比べると減少していた。また男性,網膜ぶどう膜炎型の割合が増加していた。サルコイドーシスは増加傾向にあり,女性に多くみられ,年齢分布は男女とも二峰性を示した。フォークト—小柳—原田病は前回1981〜83年の調査と同じ頻度であり,中高年に好発していた。急性前部ぶどう膜炎と急性網膜壊死は前回と比べ増加していた。確定診断のつかない症例が約半数を占めた。各ぶどう膜炎の疫学も少しずつ変化しており,引き続き定期的な統計調査の必要があると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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