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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻6号

1993年06月発行

ミニシンポジウム ぶどう膜炎の疫学

3 横浜市大眼科におけるぶどう膜炎の疫学的検討

著者: 杉田美由紀1 中村聡1 榎本由紀子1 山本倬司1 大野重昭1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1249 - P.1252

文献概要

 内因性ぶどう膜炎の病態を解明するため,1990年2月〜91年4月に横浜市大病院眼科ぶどう膜炎外来を受診した内因性ぶどう膜炎の新患143例223眼の疫学的検討を行った。その結果,男性63例,女性80例と女性にやや多く,初診時年齢は4歳から82歳,平均44歳であった。また,両眼性長期症例が全体の39%と最も多く認められた。前部ぶどう膜炎は99眼44%,中間部ぶどう膜炎は5眼2%,後部ぶどう膜炎は24眼11%,汎ぶどう膜炎は95眼43%であった。確定診断が得られたものは77例54%で,原田病,ベーチェット病,サルコイドーシスが多く,本邦に多発するぶどう膜炎の三大疾患と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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