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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻6号

1993年06月発行

文献概要

ミニシンポジウム ぶどう膜炎の疫学

4 内因性ぶどう膜炎患者の自検例の原因検索

著者: 狩野宏成1 山村敏明1 大山充徳1 望月雄二1

所属機関: 1金沢医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1253 - P.1256

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 1982〜91年に金沢医科大学眼科を初診した内因性ぶどう膜炎患者170名について検討した。症例の内訳は,男性70名,女性100名であった。疾患別では,サルコイドーシスが9.4%と最も多く,原田病,ポスナー・シュロスマン症候群,ベーチェット病がこれに次いだ。原因不明の症例が60%を占めた。前部ぶどう膜炎症例,および後部・汎ぶどう膜炎症例は,それぞれ83例,87例とほぼ同程度にみられた。前部ぶどう膜炎症例と,高齢者患者では原因不明例が多かった。肉芽腫性ぶどう膜炎は54例にみられた。1985年までの12年間の検討と比べるとベーチェット病は減少していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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