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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻6号

1993年06月発行

文献概要

ミニシンポジウム ぶどう膜炎の疫学

5 過去22年間におけるぶどう膜炎外来受診者の変遷

著者: 中川やよい1 多田玲1 藤井節子1 赤木泰1 原吉幸1 竺原由紀1 春田恭照2 笹部哲夫3 湯浅武之助4

所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室 2愛媛大学医学部眼科学教室 3羽曳野病院眼科 4国立大阪病院眼科

ページ範囲:P.1257 - P.1261

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 1970〜91年の22年間に阪大眼科ぶどう膜炎外来を受診した患者について検討した。患者数はほぼ不変で,年平均620例,総外来患者数の1.2%を占めていた。最近は患者層は高齢化してきており,女性例が増加してきていた。ベーチェット病はぶどう膜炎患者中,平均39.5%を占め,患者数,初診患者数,比率とも1985年以降減少していた。原田病は平均9.8%で総数,初診患者数,比率も不変であった。サルコイドーシスは平均6.3%であったが,1984年ごろから増加し,原田病を越えた。トキソプラズマ症は1984年ごろから急激に減少していた。最近では,桐沢型ぶどう膜炎,イヌ回虫症が増加していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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