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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻6号

1993年06月発行

ミニシンポジウム ぶどう膜炎の疫学

7 九州北部と南部のぶどう膜炎の臨床統計

著者: 池田英子1 和田都子1 吉村浩一1 望月學1 荒木新司2 宮田典男2

所属機関: 1久留米大学医学部眼科学教室 2宮田眼科病院

ページ範囲:P.1267 - P.1270

文献概要

 久留米大学眼科(九州北部)と宮田眼科病院(九州南部)のぶどう膜炎の臨床統計をまとめた結果,九州北部ではベーチェット病が最も多く,九州南部ではトキソプラズマ症が最も多かった。原因不明のものは,九州北部では45.7%,九州南部では62.8%で,原因不明のぶどう膜炎患者群のヒトTリンパ球指向性ウイルスⅠ型(human T-lymphotropic virus type Ⅰ:HTLV-Ⅰ)抗体陽性率は,九州北部では16.0%,九州南部では38.7%で,原因の明らかなぶどう膜炎患者群の抗体陽性率より有意に高かった。HTLV-Ⅰ感染を原因に加えると,宮田眼科病院では最も多く,久留米大学眼科では4番目に多い原因疾患となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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