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連載 目でみるCT・MRI眼科学・11
【11】眼内・眼窩内異物,外傷
著者: 中尾雄三1
所属機関: 1近畿大学眼科
ページ範囲:P.1283 - P.1287
文献購入ページに移動 眼内・眼窩内異物や眼部外傷は比較的に発生頻度は高く,緊急に的確な診断が要求される。この診断における画像検査法の役割は,異物や外傷の存在だけでなく,異物は何が推定されるか,どの部位か,周囲組織との位置関係,出血・剥離・増殖物の有無,周囲組織の障害(出血・骨折・感染)の合併を知ることであり,治療法の選択に役立てることである。
超音波検査では眼球内を任意断面で,簡便に検索できる良さはあるが,眼窩内の検索は比較的困難であり,単純X線撮影では異物は描出できても周囲軟部組織(眼球・視神経・外眼筋)の描出はできない。しかし,CTは緊急性,金属異物の検索,骨折や出血の検出に優れ,同時に周囲組織も描かれる。MRIは金属異物が予想される時には検査適応でないが,任意断面が得られることやコントラスト分解能が良い点は異物や外傷の状態を詳細に把握する上で優れている。
超音波検査では眼球内を任意断面で,簡便に検索できる良さはあるが,眼窩内の検索は比較的困難であり,単純X線撮影では異物は描出できても周囲軟部組織(眼球・視神経・外眼筋)の描出はできない。しかし,CTは緊急性,金属異物の検索,骨折や出血の検出に優れ,同時に周囲組織も描かれる。MRIは金属異物が予想される時には検査適応でないが,任意断面が得られることやコントラスト分解能が良い点は異物や外傷の状態を詳細に把握する上で優れている。
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