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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻7号

1993年07月発行

文献概要

臨床報告

一過性角膜混濁を生じた川崎病の1例

著者: 水野敏博1 北川和子1 桂茂弘1

所属機関: 1金沢医科大学眼科

ページ範囲:P.1355 - P.1359

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 5か月男児の川崎病治療経過中,全身症状寛解後に,一過性の感冒様症状出現と共に両眼の角膜実質混濁を認めた。混濁は,両眼ほぼ同程度に角膜全体がスリガラス状を呈し,球結膜充血,びまん性表層角膜炎を伴った。非ステロイド系抗炎症剤点眼で,約2週間の間に角膜周辺部より徐々に透明化した。本症例にみたような角膜実質混濁合併の報告は川崎病では少なく,眼症状として稀ではあるが,追加すべき一症状と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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