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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻7号

1993年07月発行

文献概要

臨床報告

疼痛で初発した球結膜粘液腫の1例

著者: 小成賢二1 鈴木純一1 大谷地裕明1 上野哲治1 中川喬1 佐藤昌明2

所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室 2札幌医科大学病院病理部

ページ範囲:P.1361 - P.1364

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 疼痛を伴った球結膜粘液腫の1例を報告した。54歳女性の左眼上方の球結膜下の平滑な半透明な腫瘍で,組織学的にはアルシアン・ブルーに染色される粘液が豊富で,紡錘形で,細胞質突起をもち,細胞質内に空胞を認める細胞や細網線維を認めた。さらにリンパ球の浸潤と出血がみられ,長期間無症候性に経過した粘液腫に炎症性の疼痛を生じたものと考えられた。腫瘍は全摘出されて,現在まで再発を認めていない。結膜粘液腫の報告は少なく,しかも疼痛を伴う症例はみられず,きわめて稀な1例であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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