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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻7号

1993年07月発行

文献概要

臨床報告

網膜減張切開・切除術の術後成績

著者: 甘利富士夫1 安藤文隆1 長坂智子1 河合卓哉1 笹野久美子1 松浦正司1

所属機関: 1国立名古屋病院眼科

ページ範囲:P.1385 - P.1387

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 網膜減張目的で網膜切聞・切除術を施行した33例,35眼について,術前の状態および手術手技がどの程度予後に影響するかを調べるために,予後に影響しそうな項目について統計学的に検討した。その結果,術前視力0.02以上,増殖性硝子体網膜症で90°未満の範囲の切開は成功率が有意に高かった。そして90°未満の切開で術後低眼圧を来した症例はなかった。また術前視力光覚弁,術中の著明な出血,増殖性硝子体網膜症で下方の切開は有意に予後不良因子であった。本術式を選択する際には注意すべき要因と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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