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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻7号

1993年07月発行

文献概要

臨床報告

走査レーザー検眼鏡による脈絡膜新生血管の赤外螢光造影

著者: 飯田知弘1 萩村徳一1 田中隆行1 岸章治1 村岡兼光1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1407 - P.1412

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 脈絡膜新生血管の存在が疑われた41眼に,走査レーザー検眼鏡による赤外螢光眼底造影を行った。その結果,脈絡膜新生血管の構築と脈絡膜血管との連絡様式を,それぞれ28眼で確認できた。新生血管網は網目状やコイル状,あるいは枝分れ状の構築として描出され,脈絡膜動脈と流入血管を介して直接に連絡していた。活動期では新生血管網からの螢光漏出があったが,その近傍にある脈絡膜静脈も螢光輝度が強くなり,静脈壁の輪郭が不明瞭となった。新生血管からの螢光漏出の程度はその活動性により異なり,退縮するに従い螢光漏出は弱くなった。これらの知見は,脈絡膜新生血管の解析や治療に新たな可能性を示すものと結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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