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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻7号

1993年07月発行

文献概要

臨床報告

白内障術後の前嚢切開窓面積と前嚢混濁の経時変化

著者: 福島正隆1 三島宣彦2 藪崎始3 江口秀一郎4

所属機関: 1癌研究会附属病院眼科 2関東労災病院眼科 3旭中央病院眼科 4東大医学部眼科

ページ範囲:P.1415 - P.1419

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 白内障手術後,素材とデザインの異なる2種の後房レンズを挿入し,continuous circularcapsulorhexis (CCC)を用いて作成した前嚢切開窓の面積と前嚢混濁の術後変化を経時的に観察した。術後,前嚢切開窓面積は減少していったが,前嚢切開窓径長と切開窓面積の経時変化に,後房レンズによる差はなかった。しかし,シリコーンレンズ挿入眼の前嚢切開窓は,レンズ長軸方向にその長径を一致した楕円形に変化してゆく傾向を認めた。前嚢混濁は後房レンズの種類によらず経時的に増強するが,6週目以降,polymethylmeth—acrylate (PMMA)レンズに比べシリコーンレンズ挿入眼に有意に強い前嚢混濁を認めた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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