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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻8号

1993年08月発行

文献概要

臨床報告

白内障術後の早期眼圧変化

著者: 八木純平1 米本寿史1 新里悦朗2

所属機関: 1阪和住吉総合病院眼科 2阪南中央病院眼科

ページ範囲:P.1489 - P.1492

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 白内障術後早期の眼圧を変化させる因子を検討した。対象眼は62例90眼で,対象を1)粘弾性物質の種類2)術式3)眼内レンズの有無4)白内障の程度5)嚢内粘弾性物質の吸引の有無の5つの因子について2群に分け検討した。粘弾性物質の種類ではヒーロン®とオペガン®の間に有意差は認められなかったが,ヒーロンの方が眼圧上昇が長時間持続した。水晶体嚢外摘出術(以下ECCE)と超音波水晶体乳化吸引術(以下PEA)では有意差はなく,眼内レンズの有無も有意差を認めなかった。白内障の程度は過熟白内障は有意に眼圧上昇を認めた。眼内レンズ挿入後に嚢内の粘弾性物質を吸引すると有意に眼圧上昇を防ぐことができた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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