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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻8号

1993年08月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

悪性リンパ腫を合併したChediak-Higashi症候群の1例

著者: 高村浩1 高橋茂樹1

所属機関: 1山形大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1513 - P.1517

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 10歳,女児の悪性リンパ腫を合併したChediak-Higashi症候群の1例を報告した。銀灰色の毛髪,皮膚および虹彩の色素の沈着と脱失の混在,眼底の部分白子症,異常色素斑,肝脾腫,末梢血の好中球の細胞質内に巨大な異常顆粒が認められ,これまでに報告されているChediak—Higashi症候群の特徴を有していた。
 左下眼瞼と右下腹部に腫瘍がみられ,病理組織学的には,悪性リンパ腫(diffuse mixed celllymphoma, T cell type)であり,化学療法で,腫瘍は消失した。
 免疫不全症であるChediak-Higashi症候群は,悪性リンパ腫を合併する可能性が高いといわれる。本症候群に腫瘍性病変をみた場合は注意が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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