文献詳細
臨床報告
文献概要
Visual display terminal (VDT)作業において,快適に画面注視が行われている時の眼位の垂直方向特性を調べた。
ワークステーションでの作業姿勢を自由に選べる被験者が快適な画面注視を行える高さにディスプレイ画面を調節した。その際の画面中央注視時には,画面高と有意な相関関係で頭部傾斜角が決定され,頭部基準線(リードライン)から約23°(12人の平均値)の眼球下転角が主観的に最も快適であると評価された。
下転眼位での近方注視は,両眼視の面で眼科学的にも合理的と考えられ,眼疲労を訴えるVDT作業者に対して,画面を低く配置して注視が下転眼位で行えるように,作業環境管理の上で指導を行うことが有効であると考えられた。
ワークステーションでの作業姿勢を自由に選べる被験者が快適な画面注視を行える高さにディスプレイ画面を調節した。その際の画面中央注視時には,画面高と有意な相関関係で頭部傾斜角が決定され,頭部基準線(リードライン)から約23°(12人の平均値)の眼球下転角が主観的に最も快適であると評価された。
下転眼位での近方注視は,両眼視の面で眼科学的にも合理的と考えられ,眼疲労を訴えるVDT作業者に対して,画面を低く配置して注視が下転眼位で行えるように,作業環境管理の上で指導を行うことが有効であると考えられた。
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