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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻8号

1993年08月発行

臨床報告

VDT画面注視時の眼球回転角

著者: 鈴木亨1 秋谷忍1 斉藤進2

所属機関: 1産業医科大学眼科学教室 2産業医学総合研究所

ページ範囲:P.1519 - P.1522

文献概要

 Visual display terminal (VDT)作業において,快適に画面注視が行われている時の眼位の垂直方向特性を調べた。
 ワークステーションでの作業姿勢を自由に選べる被験者が快適な画面注視を行える高さにディスプレイ画面を調節した。その際の画面中央注視時には,画面高と有意な相関関係で頭部傾斜角が決定され,頭部基準線(リードライン)から約23°(12人の平均値)の眼球下転角が主観的に最も快適であると評価された。
 下転眼位での近方注視は,両眼視の面で眼科学的にも合理的と考えられ,眼疲労を訴えるVDT作業者に対して,画面を低く配置して注視が下転眼位で行えるように,作業環境管理の上で指導を行うことが有効であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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