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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻8号

1993年08月発行

文献概要

臨床報告

高齢で発症したベーチェット病の1例

著者: 戸倉敬雄1 中嶋基磨1 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1527 - P.1530

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 73歳の高齢で眼症状が初発したベーチェット病患者を経験した。眼症状は片眼の虹彩炎で,眼底には変化を見なかった。患者は70歳で口内アフタと結節性紅斑を発症し,後に陰部潰瘍が発生した。眼科初診時にはこれらの全身症状は軽快していた。患眼は老人性白内障の術後で眼内レンズ挿入眼であり,しかも手術に用いられた強角膜創の縫合糸が球結膜から露出していたとの前医の紹介から,虹彩炎の原因として感染が疑われ確定診断に手間取った。ベーチェット病の高齢者の発病は少ないので筆者らの経験を紹介した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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