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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻8号

1993年08月発行

文庫の窓から

摩嶋一流眼疾医書

著者: 中泉行信 中泉行史 斎藤仁男1

所属機関: 1研医会

ページ範囲:P.1542 - P.1543

文献概要

 麻嶋流は,いわゆる馬嶋流から分かれた流派で,系統的には五流(記香坊,高田,円形坊,祖忠坊,清源)五家(惣持,大智,玉泉,相寺,対馬坊)のうち,清源流大智坊に属するといわれている。今日伝えられている麻嶋流眼科の秘伝書といわれているものには「麻嶋流眼目秘伝書」(永禄元年,1558)を始めとした幾つかの相伝書が知られている。掲出の「摩嶋一流眼疾医書」は“文禄五年丙申 仲夏上”という年号がみられるもので,これが即当時の書写本とは思われないが,少なくともこの年代の摩嶋流眼科の一端を伝えるものとして大事な資料と思われるので紹介する。
 本書は上巻(59葉),下巻(55葉)の2冊からなり,漢字と片仮名交りの和文で書かれた眼科書である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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