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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻9号

1993年09月発行

文献概要

連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・57

エクソプラントの選択と置き方(1)

著者: 沖波聡1

所属機関: 1佐賀医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1568 - P.1569

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 エクソプラント法はインプラント法と比べると短時間で手術を行うことができるし,強膜の損傷が少ない。最周辺部の裂孔に対してはインプラント法を行うこともあるが,すべての裂孔に対してエクソプラント法を行うことができる。部分的バックリング法ではバックル材料を角膜輪部に平行に縫着することが多いが,深部裂孔に対しては輪部に垂直に縫着することもある(radial buckling)。部分的バックリング法の適応は,網膜剥離の範囲が限局しており,裂孔が一つか,複数でも一定の範囲に集まっている場合である。輪状締結はバックル効果が永続的であり,広範囲の変性巣・網膜裂孔,高度の網膜剥離,硝子体牽引の強い症例,無(偽)水晶体眼などが適応となる。筆者はほとんどの症例で輪部に平行な方向にシリコンスポンジをおくので,その手技について述べる。原則として手術用顕微鏡を使用する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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