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臨床報告
太陽性網膜炎の1例
著者: 八塚秀人1 岸尚文1 古嶋正俊1 中塚和夫1
所属機関: 1大分医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1575 - P.1577
文献購入ページに移動太陽性網膜炎は,日食を不十分な防護手段で観察して発生することが多い。日食以外の条件下で発生する太陽性網膜炎の報告は少なく,精神病により太陽を凝視して発生したものは稀である。この症例は,5か月経過した時点でも視力は両眼とも0.2と低下したままであり,眼底所見では中心窩に1/10乳頭径程度の黄斑円孔様の病変部が存在しており,その周囲には,網膜の浮腫・色調の変化は見られなかった。以上の所見より,太陽性網膜炎のなかでも重篤で不可逆な症例である。
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