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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻9号

1993年09月発行

文献概要

臨床報告

成人発症黄斑色素上皮ジストロフィーと思われた1症例

著者: 伊藤康雄1 荻野誠周1

所属機関: 1愛知医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1579 - P.1583

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 53歳男性の両眼黄斑部に卵黄様病巣を認めた。病巣の大きさは,1/2〜1/3乳頭径でやや隆起し,螢光造影所見では,初期には病巣部に一致したブロック像を示し,後期にはわずかに過螢光を示した。EOG検査ではL/D比の低下を認めなかった。2年の経過観察で病巣部は顆粒状に変化してきており,1年後の螢光造影所見では環状に近い螢光像を示した。Scotopic・photopic ERGは正常であったが,局所ERGを行った結果,中心5°では低下が強く,その他でほぼ正常な値を示したため感覚網膜の障害も病巣部位に限局していることが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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