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臨床報告
角膜移植用眼球の細菌培養と添加抗生剤の抗菌力
著者: 征矢耕一1 澤充2
所属機関: 1旭中央病院眼科 2東京大学医学部附属病院角膜移植部
ページ範囲:P.1589 - P.1593
文献購入ページに移動両群の培養陽性率は,A群30.7%,B群33.3%であった。提供者年齢,死後—摘出時間および保存時間と培養結果との間には,両群とも明らかな相関を認めなかった。A群に対してB群では,緑膿菌が全く検出されなかったが,腸球菌検出率が増加していた。
使用抗生剤間での培養陽性率には差を認めなかったが,検出菌種に相違を認めた。今後は低温での抗菌力を考慮にいれた抗生剤の選択が必要と考えられた。
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