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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻9号

1993年09月発行

臨床報告

強度近視眼の眼内レンズ移植と希望屈折度

著者: 高良由紀子1 谷口重雄1 稲富誠2 小沢哲磨3

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院眼科 2昭和大学医学部眼科学教室 3東京逓信病院眼科

ページ範囲:P.1595 - P.1599

文献概要

 強度近視眼に適した白内障手術後の屈折度を知るために,白内障手術後の眼軸長27mm以上の症例84例121眼に対し,コンタクトレンズを用いて,屈折度を0D,−3D,−5Dとした時,好まれる屈折度について,アンケート調査を行った。術後矯正視力0.5以上の症例では,0Dと3Dの近視が好まれた。両眼の視力が0.1未満の症例では,近くに寄せることで字がみえるという理由から5Dの近視が好まれた。非手術眼が視力良好な有水晶体眼の症例でも,0Dと3Dの近視を好む症例が多く見られた。強度近視では個々の症例に対応した術後予想屈折度を選択することがより重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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