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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻9号

1993年09月発行

文献概要

臨床報告

未熟児網膜症の自験例の検討

著者: 太田浩一1 徳島忠弘1 長沼邦明2 矢野秀実2 窪田俊樹3 甘利富士夫4 野呂瀬一美4 瀬川雄三4

所属機関: 1飯田市立病院眼科 2飯田市立病院小児科 3長野県立木曽病院眼科 4信州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1607 - P.1611

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 1989年4月から3年間に飯田市立病院小児科未熟児室に入院し,眼底検査を依頼された82例について未熟児網膜症の検討を行った。厚生省未熟児網膜症研究班の新分類の2期以上を発症とすると,発症率は出生体重1,000g未満で50%,1,500g未満で68.4%,全体で18.3%であった。網膜症発症は在胎32週未満に集中していて,3期以上に進行したものはすべて29週未満であった。発症因子として,出生体重,在胎週数,酸素投与,呼吸窮迫症候群,胎内発育,輸血,肺サーファクタント,メフェナム酸,観血的動脈圧測定,人工換気の関与が考えられた。4例に網膜冷凍凝固術による治療が行われたが,全例瘢痕1度にとどまった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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