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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻9号

1993年09月発行

文献概要

臨床報告

慢性関節リウマチとサルコイドーシスの合併例に起こった滲出性網膜剥離の1例

著者: 広兼賢治1 二階堂寛俊1 調枝寛治1

所属機関: 1広島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1647 - P.1650

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 慢性関節リウマチとサルコイドーシスを合併し,これに広範な滲出性網膜剥離を伴うぶどう膜炎を起こした1例を経験した。
 患者は66歳の男性で,13か月前から近医眼科でぶどう膜炎,その1か月後から近医外科で慢性関節リウマチの治療を受けていた。しかし,ぶどう膜炎が軽快せず,広島大眼科に受診した。両眼のぶどう膜炎,虹彩後癒着,テント状虹彩前癒着,および左眼の滲出性網膜剥離を認めた。全身的に両側肺門リンパ節腫脹,ツベルクリン反応陰性,手指関節裂隙の狭小化,リウマチ因子の高値などから慢性関節リウマチとサルコイドーシスの合併が判明した。全身的にステロイド治療を行い,網膜の復位と炎症の消失をみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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