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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻9号

1993年09月発行

文献概要

臨床報告

健診の眼底検査で発見された肺癌の1例

著者: 滝川知里1 水野計彦2 太田一郎3 中尾彰宏3 下方薫4 谷口博之4 磯谷俊雅4 近藤康博5

所属機関: 1公立陶生病院眼科 2名古屋大学医学部眼科学教室 3湘山会眼科三宅病院 4名古屋大学医学部第1内科学教室 5公立陶生病院内科

ページ範囲:P.1651 - P.1655

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 老人健診の眼底検査により肺癌が発見された症例を報告した。健診において左脈絡膜腫瘤が発見され,転移性の脈絡膜腫瘍を疑い全身検索したところ,胸部CTにより肺転移が疑われた。頸部リンパ節生検,経気管支肺生検(TBLB)の病理組織所見はpapillary adenocarcinomaで,肺が原発と考えられた。
 担癌者の延命が期待できるようになり,眼科医が転移性の眼腫瘍に接する機会が多くなってきた。非典型的な眼内腫瘤性病変が発見された場合,転移性の悪性腫瘍を念頭においた全身検索の重要性を痛感した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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