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連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・61
網膜下液排液の方法(1)
著者: 沖波聡1
所属機関: 1佐賀医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.20 - P.21
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ジアテルミー凝固が終わった時点で網膜下液が多量に残っている場合は網膜下液の排液が必要である。網膜下液の量が少ない場合には無理に排液をしなくてよい。排液の位置は網膜穿孔の危険を減らすために網膜下液の最も多い位置を,また,液化硝子体の脱出を防ぐために裂孔から遠い位置を選ぶ。シリコンスポンジを通す位置よりも後極よりで行うこともあるが,穿刺部への網膜嵌頓や網膜穿孔を起こした場合に処理しやすいように,シリコンスポンジの下になる位置で行うのがよい。渦静脈の強膜内走行部は出血するので避ける。また,3時と9時の位置は長後毛様体動脈が走行しているので避ける。
ジアテルミー凝固が終わった時点で網膜下液が多量に残っている場合は網膜下液の排液が必要である。網膜下液の量が少ない場合には無理に排液をしなくてよい。排液の位置は網膜穿孔の危険を減らすために網膜下液の最も多い位置を,また,液化硝子体の脱出を防ぐために裂孔から遠い位置を選ぶ。シリコンスポンジを通す位置よりも後極よりで行うこともあるが,穿刺部への網膜嵌頓や網膜穿孔を起こした場合に処理しやすいように,シリコンスポンジの下になる位置で行うのがよい。渦静脈の強膜内走行部は出血するので避ける。また,3時と9時の位置は長後毛様体動脈が走行しているので避ける。
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