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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻1号

1994年01月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

緑内障を合併した虹彩悪性黒色腫の1例

著者: 高橋譲1 伊地知洋1 石川和男1 石綿丈嗣1 樋田哲夫1 藤原隆明1 福住直由2

所属機関: 1杏林大学眼科学教室 2杏林大学医学部附属病院病理部

ページ範囲:P.23 - P.26

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 本邦では稀な疾患である緑内障を合併した49歳女性のぶどう膜悪性黒色腫につき報告した。術前のCTでは虹彩・毛様体に限局していると思われたが,腫瘍の著明な増大,コントロール困難な緑内障の合併,腫瘍の浸潤度が不明などの理由で右眼球摘出術を施行した。病理組織所見は一部壊死巣を含むepithelioid cellsを主体とした悪性度の高い腫瘍であり,Callender分類のmixed cells typeであった。眼圧上昇は,黒色腫融解による隅角閉塞が原因と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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