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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻1号

1994年01月発行

文献概要

臨床報告

卵黄様黄斑変性症の母子例の電気生理学的所見

著者: 塚本和秀1 塚本光俊1 柿栖米次1 安達恵美子1

所属機関: 1千葉大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.31 - P.35

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 卵黄様黄斑変性症では,EOGでのL/D比の著明な低下が知られている。筆者らは母子に認められた症例に諸種電気生理学的検討を行った。症例1は13歳男児,右眼黄斑部にニボーを伴う黄色斑,左眼黄斑部にいり卵状黄色斑を認めた。症例2は38歳女性,症例1の母で,両眼黄斑部に網脈絡膜萎縮巣を認めた。電気生理学的検査では2例ともscotopic, photopic, flicker, single flash ERG, pattern-reversalVECPは正常であったが,EOGでL/D比の著しい低下を認め,pattern-reversal ERGは消失型で,網膜内層の障害を示唆した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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