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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻1号

1994年01月発行

文献概要

臨床報告

フレキシブルディスク型眼内レンズの試作

著者: 鈴木恒子1 河井克仁1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター眼科

ページ範囲:P.61 - P.65

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 今回筆者らは,closed loopの支持部をもつ新しいディスク型眼内レンズを開発した。PMMAのsingle pieceレンズであり,直径5mmのbiconvexのレンズ部と外径10.5〜11.5mmの外周支持部は,3本の支持腕部で連結されている。ディスク型眼内レンズの支持部の切断面は楕円形で0.12×0.16mmと細いために,flexibilityをもつ特性がある。このディスク型眼内レンズの物性試験および動物眼への挿入試験では,7mmの強角膜輪部切開創,6mmのcontinuous circular capsulohexis (CCC)から水晶体嚢にレンズの挿入が可能であった。このディスク型眼内レンズは豚死体眼では水晶体嚢内の固定状態が良好であり,家兎に移植した場合では,レンズ偏位や水晶体嚢およびチン小帯に損傷はみられなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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