icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻1号

1994年01月発行

文献概要

臨床報告

1970年から1992年の間の京大ぶどう膜炎外来におけるベーチェット病患者の推移

著者: 安吉弘毅1 砂川光子1 大平明弘1 田辺晶代1 吉田宗徳1 沖波聡2

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室 2佐賀医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.67 - P.70

文献購入ページに移動
 1970〜92年の23年間に京大眼科を受診したベーチェット病患者127例(男性82例,女性45例)を対象として,本疾患の動向を検討した。その結果,患者数は減少していた。初診時平均年齢は男性は上昇,女性は低下した、眼症状を有する者は男性に多く,その内容は近年全ぶどう膜炎が中心であった。女性は眼症状のない不全型が多く,男性に比べて全ぶどう膜炎の比率は少なかった。治療薬はステロイド,シクロホスファミド,アザチオプリンは減少し,代わってシクロスポリンが最近使用されていた。コルヒチンも比較的よく使われていた。視力予後は女性に関しては改善されていたが,男性は現在も60%が5年後の視力が0.1以下であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?