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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻1号

1994年01月発行

文献概要

臨床報告

緑内障での乳頭周囲網脈絡膜萎縮と中心部視野障害の検討

著者: 小関信之1 新家真2 鈴木康之3 白土城照4 山上淳吉5

所属機関: 1東京都老人医療センター眼科 2東京大学医学部附属病院分院眼科 3関東逓信病院眼科 4東京大学医学部眼科学教室 5JR東京総合病院眼科

ページ範囲:P.79 - P.83

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 緑内障眼における乳頭周囲網脈絡膜萎縮(peripapillary chorioretinal atrophy:PPA)と中心部視野の関係を調べる目的で,初〜中期の正常眼圧緑内障(NTG)23例30眼,原発開放隅角緑内障(POAG)22例33眼における視野障害度とPPA/乳頭面積比(PPA/D比),乳頭縁/乳頭面積比(RD比)との関係を検討した。Humphrey自動視野計中心30-2プログラムのmean deviationはRD比により強く相関したが,中心10-2プログラムでのtotal deviationの平均値とは中心視野に対応したPPA/D比がより強い相関を示した。この結果から,PPAが中心部10°内視野障害程度,さらには緑内障の中心視力予後を予測しうる可能性があることが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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