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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻1号

1994年01月発行

文献概要

臨床報告

VDT作業と紙面作業でのフリッカー値の比較

著者: 松井康樹1 牧田京子1 高橋宏子1 若林毅俊2 枝川宏2

所属機関: 1平成医療専門学院視能訓練学科 2北里大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.101 - P.105

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 今回筆者らは,VDT (Visual display terminal)作業と紙面作業での視機能への影響を調べるために,60分のアルファベット修正作業と,その後に90分の休憩を設け,その経時的変化を赤色・緑色・黄色のフリッカーのチラツキ閾値と融合閾値を測定し比較検討した。その結果,VDT作業と紙面作業では低下傾向に差が認められたが,回復傾向では認められなかった。赤色は緑色・黄色より大きな変動を示し,融合閾とチラツキ閾では,チラツキ閾の低下が大きく,VDT作業では90分休憩後でも完全には回復しなかった。フリッカー値によるVDT作業の疲労現象は長期に存続し,特に赤色でのチラツキ閾測定が,作業形態による疲労度を反映し易く有益であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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