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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻10号

1994年10月発行

文献概要

臨床報告

両眼性外眼筋炎の1例

著者: 岡田和正1 直原修一1 宮典子2

所属機関: 1岐阜大学医学部眼科学教室 2県立岐阜病院眼科

ページ範囲:P.1695 - P.1699

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 19歳の女性が両眼の充血と眼痛を主訴として受診した。その後,両眼眼球突出,複視をきたし,眼科的一般検査,CTスキャンにより両眼の外眼筋炎と診断された。ステロイド治療でいったんは改善したが,減量とともに再発し,さらに高度の外眼筋肥厚がみられたため,筋生検を行ったところ組織学的には非特異的な炎症所見であった。再度ステロイド治療を試み比較的徐々に減量したところ治癒した。
 本症例は発症約2か月後に治療が開始され,しかも両眼性に4直筋すべてが高度に肥厚した重度の外眼筋炎であった。このような症例に対してはステロイドの減量は慎重に行う必要があると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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