icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻11号

1994年10月発行

文献概要

Ojo

日帰り手術と入院手術のメリット・デメリット

著者: 奥平晃久1

所属機関: 1西神戸医療センター眼科

ページ範囲:P.133 - P.133

文献購入ページに移動
 このタイトルは意味深である。まず医師の立場か,患者の立場か。さらに病院,有床診療所,一般開業医による違いもある。もちろん純粋に医学的な問題も含んでいるし,医師の倫理的問題にも絡んでくる。私のような若輩があまり偉そうなことをぐたぐた並べるのもはばかられるので,自身のわずかな経験から述べさせていただく。
 欧米,特にアメリカでは諸々の事情で大部分の手術が入院なしで行われつつある。それには経済的事情が大きいようだが,この傾向をそのまま日本へ応用することはできない。天理よろづ相談所病院眼科は日本では比較的早く日帰り手術を導入した施設であろう。十数年前,当科の白内障の手術入院待ちは3年に達した。高齢者のなかには手術の夢を抱いたまま他界される方もあった。このようなやむを得ない状況のもとで入院待ち期間を短縮すべく,まず当時の若年者のPEA単独手術が日帰り手術の対象となり,ECCE+IOL,PEA+IOLへと適応は広がっていった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?