icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻11号

1994年10月発行

Siesta

エキシマレーザー手術の現状と将来

著者: 水流忠彦

ページ範囲:P.170 - P.170

文献概要

 1983年にTrokelらが,ArFエキシマレーザーを用いて角膜の正確な切除ができることを示して以来,欧米では同レーザーが屈折矯正手術や角膜表層切除に積極的に臨床応用されている。わが国でも1988年にSummit社の装置による治験が開始されて以来,現在では国産の機種も含め,少なくとも4機種による治験が約10大学で行われている。筆者が関係している治験だけでも6大学で,屈折矯正手術(PRK)が300眼以上,治療的表層切除(PTK)が100眼以上計画されている。治療自体は既に400眼近く行われ,現在術後経過を追っている状況である。
 エキシマレーザー治療に対する政府の関与は国によって全く異なり,日本,米国,カナダ,フランスなどでは厳格な治験管理の下に置かれているが,他の欧州諸国や韓国などでは現在広く行われており,正確な統計はないが既に10万眼前後の手術が行われたといわれている。米国での治験はほぼ終了し,FDAがどのような結論を下すか,エキシマレーザー治療の将来を考える点で大変注目されるところである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら