icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻12号

1994年11月発行

文献概要

臨床報告

有水晶体眼での隅角癒着解離術とレーザー隅角形成術の併用

著者: 溝口尚則1 黒田真一郎1 寺内博夫1 永田誠1

所属機関: 1永田眼科

ページ範囲:P.1819 - P.1822

文献購入ページに移動
 有水晶体眼の隅角癒着解離術(GSL)におけるレーザー隅角形成術(LGP)併用の効果と適応とについて検討した。併用例での有効率は92%であった。少数例で術後再癒着が発生したが,その程度は強くなく範囲も限局していた。LGPによる併発症はなかった。これは,GSLに水晶体摘出術を併用した成績とほぼ同等であり,良好な結果であった。従ってGSLと水晶体摘出術の併用は隅角検査で周辺虹彩前癒着の範囲が広く高い症例や,水晶体赤道部を透して毛様突起がみられるなど,水晶体の強い前方移動や膨隆を示す所見がある症例に,少なくとも最初は限られるべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?