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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻12号

1994年11月発行

臨床報告

脈絡膜悪性黒色腫のインドシアニングリーン螢光眼底造影所見

著者: 近間泰一郎1 杉原いつ子1 鈴木亮1 村上知之2 浅山琢也3

所属機関: 1山口大学医学部眼科学教室 2山口大学医学部第2病理学教室 3浅山眼科

ページ範囲:P.1863 - P.1866

文献概要

 脈絡膜悪性黒色腫の1例を経験した。症例は,42歳男性。右眼黄斑部耳側に漿液性網膜剥離を伴った有茎性の充実性腫瘤がみられた。大きさは,15×12×10mmであった。
 フルオレセイン螢光眼底造影(FA)とインドシアニングリーン赤外螢光眼底造影(IA)を施行し,比較検討した。FAで,明らかな異常血管を認めなかった部位に,IAでは脈絡膜異常血管が観察でき,その異常血管からびまん性の色素漏出もみられた。
 IAを用いることにより,眼内の隆起病変に対して,FAでは検出できない脈絡膜異常血管が観察可能となり,腫瘍の発生および悪性度や伸展度の判定に有用ではないかと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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