文献詳細
臨床報告
脈絡膜悪性黒色腫のインドシアニングリーン螢光眼底造影所見
著者: 近間泰一郎1 杉原いつ子1 鈴木亮1 村上知之2 浅山琢也3
所属機関: 1山口大学医学部眼科学教室 2山口大学医学部第2病理学教室 3浅山眼科
ページ範囲:P.1863 - P.1866
文献概要
フルオレセイン螢光眼底造影(FA)とインドシアニングリーン赤外螢光眼底造影(IA)を施行し,比較検討した。FAで,明らかな異常血管を認めなかった部位に,IAでは脈絡膜異常血管が観察でき,その異常血管からびまん性の色素漏出もみられた。
IAを用いることにより,眼内の隆起病変に対して,FAでは検出できない脈絡膜異常血管が観察可能となり,腫瘍の発生および悪性度や伸展度の判定に有用ではないかと思われる。
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