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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻13号

1994年12月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

糖尿病網膜症に対する早期硝子体手術の術後経過

著者: 五味文1 恵美和幸1 本倉雅信1

所属機関: 1大阪労災病院眼科

ページ範囲:P.1933 - P.1937

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 早期硝子体手術を行った増殖糖尿病網膜症症例32眼の視力経過を検討した。手術適応から,硝子体出血など出血を伴った出血群と,黄斑牽引など出血を伴わない非出血群に分類すると,術後1年の矯正視力が0.5以上の症例の割合は,出血群70%,非出血群56%とともに良好であり,約半数の例では術前3か月と比較しても視力が向上していた。しかし非出血群では術後の視力回復の不良な例があり,これは手術施行の明確なきっかけがなく,適切な硝子体手術時期を逸したためと考えられた。したがって,非出血群ではより良好な視力保持の点から,さらに早期の手術が望ましいと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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