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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻13号

1994年12月発行

文献概要

臨床報告

イトラコナゾール内服による内因性真菌性眼内炎の治療

著者: 染谷美幸1 石橋康久1 岡田克樹1 太刀川貴子1 藤沢佐代子1 高沢朗子1 ニュンアウン・キョ1 宮永嘉隆1

所属機関: 1東京女子医科大学附属第二病院眼科

ページ範囲:P.1957 - P.1961

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 トリアゾール系の抗真菌薬であるイトラコナゾールを用いて,内因性真菌性眼内炎の4例を治療した。全例に有効であり,重篤な副作用はなかった。病期のある程度進んだものに対しても,この抗真菌薬の全身投与のみで治癒させることができた。視力予後が悪い例は,網脈絡膜病変が黄斑部付近に存在するか,あるいは網膜剥離や高度の硝子体混濁を呈するような病期の進んだ時期になって診断された場合であった。発症が予想される患者に対して,他科とも協力し眼科の定期的な検査を行い,早期発見,早期治療が第一であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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