icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻13号

1994年12月発行

文献概要

臨床報告

増殖糖尿病網膜症における硝子体手術術後硝子体出血因子の検討

著者: 橋本浩隆1 吉田紳一郎1 筑田真1 小原喜隆1

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院眼科

ページ範囲:P.1973 - P.1976

文献購入ページに移動
 増殖糖尿病網膜症に硝子体手術を行い,術後早期に硝子体出血をきたした25例28眼から再出血の危険因子を追求するために全身的因子と眼局所危険因子を分析した。対照は硝子体出血のない35例38眼とした。全身的因子は年齢,性別,罹病期間,血糖コントロール法,HbA1c,血圧,出血時間,血小板数,赤血球数,血漿クレアチニン,血漿アルブミンを,眼局所因子は増殖膜処理,網膜減張切開,術前網膜剥離,タンポナーデ,術前光凝固,術中光凝固,術前硝子体出血,術後眼圧上昇,虹彩新生血管,水晶体,の有無について検討した。危険因子は若年,男性,術前光凝固未施行,術後眼圧上昇であった。これらの因子を伴う症例では眼底の厳重な観察が必要と考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?