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臨床報告
5—fluorouracil使用の線維柱帯切除術直後の眼圧と手術成績
著者: 高橋千秋1 鈴木康之2 新家真1
所属機関: 1東京大学医学部付属病院分院眼科 2関東逓信病院眼科
ページ範囲:P.141 - P.145
文献購入ページに移動対象は1989年までの約4年間に,東大病院で原発開放隅角緑内障に対して第1回目の手術を受けた58例78眼で,術後5—fluorouracil (5—FU)使用例に限った。
方法として,共変量を用いた生存時間解析としてCox比例ハザードモデルを用いた。説明変数は,手術後1週目の平均眼圧,2週目の平均眼圧,5—FUの使用総量,前房形成不全の有無,脈絡膜剥離の有無,年齢,性別とした。変数選択はstepwise法によった。今回の解析では,眼圧コントロール不良と判断した時点をもって生命表のfailure timeと定義した。
解析の結果,比例ハザード因子として2週目の眼圧のみが選択され(p<0.01),他の因子は有意とはならなかった。2週目の眼圧が低いほど,眼圧コントロールを指標とした手術予後は良いことが今回の調査から示された。
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