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臨床報告
ディスポーザブル・ソフトコンタクトレンズ装用睡眠による角膜厚と形状の変化
著者: 田中𣳾雄1
所属機関: 1田中眼科クリニック
ページ範囲:P.191 - P.195
文献購入ページに移動 連続装用のコンタクトレンズ(CL)と終日装用CLとでは,睡眠という厳しい状況要素の有無に差があり,単なる時間的延長との認識には問題がある。CL非使用の平均22歳の女子10名の右眼にディスポーザブルソフトCLを装用し,角膜厚,曲率半径について睡眠による影響を観察した。対照としてその左眼を用いた。対照眼の睡眠による平均2.9%の肥厚に対して,CL装用眼は9.5%の肥厚で有意の差を示した。角膜曲率半径は対照眼では睡眠により有意に扁平化を示したが,CL装用眼は0.06mmと対照と同じ変動幅であったが,有意差はなかった。SCLの連続装用処方における長期眼合併症が危惧される。
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