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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻3号

1994年03月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

ベーチェット病に対するコルヒチン,シクロスポリンAおよびFK506使用の比較検討

著者: 永富絵美1 門野裕子1 徳田和央1 原里佳1 氏原弘1 稲葉午朗1 宮永嘉隆1

所属機関: 1東京女子医科大学第二病院眼科

ページ範囲:P.279 - P.282

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 ベーチェット病68例の治療を行い,各薬剤の眼症状に対する効果を比較検討した。主として局所療法のみの軽症例は女子に多くみられた。コルヒチン投与群は41%が有効であった。シクロスポリンA投与群では69%が有効と認められた。難治性ぶどう膜炎は68例中7例(10%)であった。FK506は7例中5例が有効であった。シクロスポリンAの投与期間は平均2.0年で,2〜3年で中止する症例が多かった。FK506の投与期間は平均9.3か月であり,主として随伴症状のため7例共中止となった。随伴症状は中枢神経症状,発熱および貧血が多くみられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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