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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻3号

1994年03月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

人間ドック受診者の午前と午後の眼圧の差異

著者: 井戸忠美1 稲積幸介1

所属機関: 1岐阜市民病院眼科

ページ範囲:P.287 - P.289

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 眼圧には日内変動が存在するが,眼圧スクリーニングでは,測定時間は必ずしも考慮されていない。筆者らは,1泊2日の人間ドック受診者1,097例に対して,初日の14時と翌日の9時の2回眼圧を測定し,その差異について検討した。その結果,右眼の平均眼圧は,14時が12.9±2.6mmHg,9時が14.0±2.8mmHgで,9時の眼圧が有意に高く(P<0.0001),9時の眼圧から14時の眼圧を引いた眼圧差は,9時の眼圧と正の相関を示した(R=O.419,P<0.0001)。また,21mmHg以上の眼圧は,14時が7例10眼,9時が20例30眼に記録され,21mmHg以上の眼圧は9時に多かった(χ2検定,P<0.005)。したがって,眼圧スクリーニングは午前に行うことが望ましいと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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