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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻3号

1994年03月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

少数切開放射状角膜切開術

著者: 百瀬皓1

所属機関: 1(財)臨床眼科研究所

ページ範囲:P.299 - P.302

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 角膜のある経線に沿う放射状切開(R—切開)は,角膜全周を弛緩させ,角膜中央部をどの経線の方向にも扁平化し,角膜乱視をひき起こすことなく屈折度を減少させる。したがって軽度近視の矯正には1〜3本の切開で十分な場合がある。この1〜3本の切開法を少数切開放射状角膜切開術(以下少数切開R-K)と呼ぶことを提唱する。少数切開R-Kは角膜に対する手術侵襲が少なく,創傷治癒が早く,角膜と屈折度の安定が早く,角膜穿孔の頻度が少なく,過矯正と進行性遠視化の頻度が少なく,再手術のスペースも十分にある等の特長がある。筆者は13人20眼に少数切開R-Kを行い良好な結果を得た。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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