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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻3号

1994年03月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

乳児内斜視における調節性要素の関与

著者: 釣谷美栄子1 沼田このみ2 林由美子1 豊田葉子1 武田憲夫1

所属機関: 1富山医科薬科大学眼科学教室 2高岡市民病院眼科

ページ範囲:P.313 - P.315

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 生後1年以内に発症した乳児内斜視34例について,調節性要素に重点をおいて検討したところ,完全調節性が3例(8.8%),一部調節性が13.1列(38.2%),非調節性が16例(47.1%),手術後に調節性要素がみられたものが2例(5.9%)であり,全体の52.9%に調節性要素が関与していた。調節性要素が関与している症例の最低遠視度は,最小錯乱円で+1.5Dであった。乳児内斜視といえども,調節性要素が関与しているものは多くみられ,+1.5D以上の遠視がある場合,調節性要素の存在を考慮にいれ,十分に屈折矯正を行ったうえでの眼位観察が必要であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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