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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻3号

1994年03月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(1) 学術展示

真性多血症に横静脈洞血栓症を伴ったpseudotumor cerebriの1例

著者: 岡本貴鮮1 上野眞1 渡邉郁緒1 横山徹夫2 植村研一2 飯田文人3 島田秀人4

所属機関: 1浜松医科大学眼科学教室 2浜松医科大学脳神経外科学教室 3静岡県立総合病院眼科 4静岡県立総合病院内科

ページ範囲:P.402 - P.404

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 緒言 偽性脳腫瘍(pseudotumor cerebri)は,頭蓋内に空間占拠性病変が存在しないのに頭蓋内圧充進症状を示す症候群で,両眼うっ血乳頭をみる,脳脊髄液圧の上昇はあるが髄液成分は正常,局所的神経症状を認めず,脳室系の拡大・偏位はないといった特徴がある1,2)。良性頭蓋内圧亢進(benign intracranial hyper—tension)とも呼ばれ,自然治癒傾向が強いが,一部に視機能転帰が「良性」でない症例がある1,2)。今回筆者らは,真性多血症および横静脈洞血栓症を伴った偽性脳腫瘍の1例を経験し,脳室—腹腔シャント術によりうっ血乳頭の改善が得られたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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