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臨床報告
小切開創白内障手術後の角膜形状解析
著者: 征矢耕一1 大矢智博2 大鹿哲郎2 宮田和典2 江口秀一郎2 徳永忠俊3
所属機関: 1旭中央病院眼科 2東京大学医学部眼科学教室 3宮田眼科病院
ページ範囲:P.429 - P.435
文献購入ページに移動∞縫合群では,術後早期(1週)に切開創に相当する45°−135°方向にsteep化(角膜屈折力の増加)が生じ,その後垂直方向の強いflat化(角膜屈折力の減少)と水平方向の強いsteep化が生じた。この原因は,縫合による直乱視化と考えられた。無縫合群では,術直後に90°方向最周辺部のflat化が生じたが,その他の部位には大きな変化はみられなかった。術後中長期においては,90°方向最周辺部のflat化を代償する形で,角膜全体の軽微な倒乱視化が生じた。無縫合群におけるこれらの変化は,∞縫合群に比べて小さく,角膜形状は早期に安定する傾向にあった。
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