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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻3号

1994年03月発行

文献概要

臨床報告

緑内障を合併したマルケサニ症候群に眼内レンズ挿入術を施行した1例

著者: 宮本和明1 森秀夫1 橋添元胤1 山下千恵1

所属機関: 1高松赤十字病院眼科

ページ範囲:P.455 - P.459

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 YAGレーザーによる前嚢切開を併用した超音波水晶体乳化吸引術(PEA)と眼内レンズ(IOL)挿入術を施行し,著明な眼圧低下が得られたマルケサニ症候群の1例を経験した。症例は40歳女性。初診時左視野狭窄を訴えたが疼痛はなく,眼圧は両眼とも50mmHg以上で,浅前房と狭隅角があったが虹彩前癒着はなかった。散瞳後小球状水晶体,乳頭には緑内障性陥凹を認めた。薬物療法に抵抗したため,両眼にPEAとI0L挿入術を行った。術後両眼とも正常眼圧となり,高度近視も解消され,現在はI0Lの固定も良好である。薬物療法に抵抗する緑内障を合併したマルケサニ症候群に対しては,I0L挿入術を施行しても良いと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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