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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻3号

1994年03月発行

文献概要

臨床報告

THC-YAGレーザーによるsclerostomy ab externoの経験

著者: 二見壽子1 直井信久1 久保田秀紀1 澤田惇

所属機関: 1宮崎医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.461 - P.465

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 THC-YAGレーザーを用いたsclerostomy ab externoを各種緑内障5例5眼に施行した。前房への穿孔は,全例で得られたが,前房の浅い症例では,虹彩が穿孔創に嵌頓し,良好な濾過胞を得られなかった。血管新生緑内障では初期には濾過胞の形成が得られたが早期に消失した。術後眼圧が無治療で20mmHg以下にコントロールされたのは術後6か月で5例中2例,術後12か月で5例中1例であった。また点眼で20mmHg以下にコントロールされたのは,術後12か月で5例中4例であった。また,視機能に影響を与える合併症として,全例に輪部角膜に熱瘢痕を生じ,デスメ膜皺襞を伴う角膜乱視(3.0〜8.5D)が認められたが,術後12か月では0.5〜4.5Dに軽減した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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