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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻3号

1994年03月発行

文献概要

臨床報告

シェーグレン症候群における抗原特異的IgE抗体

著者: 檀上幸孝1 湯浅武之助1 濱野孝2

所属機関: 1国立大阪病院眼科 2大阪船員保険病院眼科

ページ範囲:P.485 - P.489

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 シェーグレン症候群と確定診断された37例について血清radioallergosorbent test (RAST)による抗原特異的IgE抗体の測定を13種類の抗原について行い,ドライアイとの関連を検討した。RAST陽性であったものは12例(32%)であった。RAST陽性群と陰性群の間には一連のドライアイ検査に有意差はなかったが,ローズベンガル染色スコアをもとにドライアイの重症度別に検討するとRAST陽性率はドライアイが重症になるにしたがって高くなり,逆に涙液クリアランステスト値は低くなった。RAST陽性率はドライアイの重症度と関連している可能性があり,今後シェーグレン症候群をI型アレルギーの関与という視点からも検討する必要があると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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